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第5章 舞鶴航路の経営改善方策、将来のあり方の検討

 

1. 舞鶴航路の経営改善の必要性と方策

 

舞鶴航路は準離島航路であり、浦入地区に建設が進められている関西電力の火力発電所に係るアクセス道路や舞鶴湾西岸及び東岸の海岸沿いの道路が整備されることにより自家用車による代替交通の利便性が高まれば、ますます航路の利用者は減少する。しかしながら、道路が完全に整備されたとしても、バス等の公共交通機関が整備されない限り、自家用車を利用できない住民(学生、高齢者)の生活の足の確保は必要であり、その観点から、当面、当航路の維持の必要性は変わらない。

当航路が、住民の足として安全で、安定した運航を維持するためには、健全な経営が前提として必要であり、収入の増加と経営合理化によって経営の安定化を図らなければならない。

収入増加方策としては、第4章を参考にすれば「利便性とサービス水準の向上による住民利用率の向上」、「観光振興による住民以外の利用の増加」、「定期船事業以外の収入源の開拓と運賃値上げ」が考えられる。

一方、経営合理化方策としては、「人件費抑制」と「運航経費の削減」が考えられる。

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次項で、上記のそれぞれの方策の内容について検討する。

 

 

 

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