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(c)品質評価の実証調査

?完全性の評価

(?)家屋における完全性の指標を次のように定め評価を行った。

A=(地形データに記述されている家屋敷÷航空写真で認識される家屋数)×100

航空写真で認識された家屋数は248棟で各データはA=99%〜103%の率で網羅されていた。これは航空写真および各データの作成時期がそれぞれ異なったためにばらつきが発生したと考えられる。

 

(?)道路縁における完全性の指標を次のように定め評価を行った。

B=(地形データに記述されている道路縁延長÷航空写真で認識される道路縁延長)×100

調査範囲内には約3670血の道路縁が存在するが、各データともB=98%〜106%の範囲でデータが網羅されていた。106%になった理由は、道路線の取り方の違いによるものであると考えられる。

 

(?)地番図データにおける完全性の指標を次のように定め評価を行った。

C=(地形データに記述されている筆数家÷公図で認識される筆数)×100

地番図データには公図に記述されている全筆(474筆)が記述されていた。

 

?論理整合性の評価

(?)家屋のポリゴン化の指標を次のように定め評価を行った。

D=(ポリゴン化されている家屋敷÷地形データに記述されている家屋数)×100

家屋のポリゴン化に関しては全データ中1件だけポリゴン化にエラーがあったが、その他はすべてポリゴン化がなされていた。

 

(?)家屋形状と道路縁についての論理整合性については次の指標を基に評価を行った。

E=100-(家屋内にある道路延長÷全ての道路延長)×100

全てのデータでEは100%となり、家屋形状に道路縁が入り込んでいるといったような箇所はなかった。

 

 

 

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