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?位置精度の評価方法

位置の精度には、絶対的なものと、相対的なものがある。

絶対的な位置精度の評価は、高い精度で取得した位置データと当該地点の位置データとの差を計測することによって行うことができる。今回は、調査範囲内でGPSを用いた現場測量を行い、その結果を高精度なデータとし、このデータと各地形データとの差を計測することによって絶対的な位置精度の評価を行う。また、都市基準点を用いた現場測量データを絶対的に正しいデータとした位置精度の評価も行う。

相対的な位置精度の評価は、現場測量結果より道路幅員を求め、同じ箇所の地形データの道路幅員を計測し評価を行う。

 

(?)調査範囲内の道路縁の座標値をGPSによる基準点から測量する。

(?)同様に道路線の座標値を都市基準点から測量する。

(?)測量結果のある地点と同一個所の座標を地形データから求め差を計算する。

(?)調査範囲内の道路幅員を測量結果から計算する。

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?属性精度の評価方法

属性精度とは図形データに付随する属性データの正確さを表している。今回の検証対象の地形データの場合は図形に対して付随する地形コードが正しく付与されているかを航空写真を基にして検証する。

地番図データについては公図(評価図)と比較し、調査範囲内の全ての筆が正しい地番を持っているか否かの検査を行う。

 

?時間精度の評価方法

時間精度とは観測・入力・更新時期等タイムスタンプの時刻に係わる精度を表すものである。

今回の検証作業ではタイムスタンプが正確に記述されているか否かを検証することができないので、時間精度についてはそれぞれのデータについてその更新時期・周期を取りまとめることとする。

 

 

 

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