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(b)調査の方法

?完全性の評価方法

完全性の評価とは、漏れや過剰性等、データの網羅性に関わる品質を評価することである。前項で述べたようにデータの完全性(網羅性)の評価を行うには、そのデータ作成仕様(基準)に従って作成された瑕疵のない完全なデータと、検査対象のデータを比較することになる。今回は地形データを評価する場合に、瑕疵のないデータとして航空写真から描き起こしたデータを想定する。この航空写真からの判読結果と各地形データとの全数検査を行い完全性の評価を行う。ここで航空写真は平成9年1月に撮影されたもので、各データとの作成時点が異なっている。時点を同一にするには、現地調査が必要となるが、調査期間等の問題から今回は航空写真から判読結果を完全なるデータと見做し、これと地形データを比較するものとする。以下に具体的な評価方法を記す。

 

(?)家屋については調査範囲内の全家屋を航空写真から読み取り、各地形データとの比較を行い、データ間の差分を抽出する。

(?)道路境界については家屋と同様に航空写真より判読し、これを各地形データと比較し、データ間の差分を抽出する。

(?)調査範囲内の各データ道路縁延長を計測し、比較を行う。

(?)地番図データに関しては調査範囲内にある全筆についてデータが入力されているか否かの検査を行う。

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