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(?)共通インターフェースを実現するソフト

インターフェースの共通化は、ミドルウェアと呼ばれるソフトウェアを利用し、データ交換時に全てのデータを共通形式に変換し、データを取り込む面において、アプリケーション相互の互換性を図ることにより実現される。そのミドルウェアの仕様にも様々あるが、今後重要な仕様となることが予測されるものも出てきている。

詳細に関しては、付録B(3)にて述べていくこととする。

(e)実現可能な範囲と留意点

現時点では、国内でのインターフェースの標準仕様が一つに収束していないことから、庁内におけるデータ仕様の統一によりデータの共用化を図ることとなる。しかし、これからGISを導入していく小規模地方公共団体においては、柔軟性に富む分散処理型のシステムの導入により、将来標準仕様が確定した段階で、インターフェースの統一化を図ることが可能である。

また、既存システムとの連携を図る場合には、既存システムへの影響を考慮する必要がある。例えば既存LAN(構内ネットワーク)を介して空間データを交換する場合、データ量が多いため、既存ネットワークのパフォーマンスを著しく低下させてしまう可能性がある。この場合には、例えば画像データを除いたりして、流通データを選別し、既存LANを利用していくことが必要となる。特に、大規模地方公共団体を中心とした、既に個別GISを導入している団体では、既存の汎用機を中心としたシステムと、新しく導入していく分散処理型システムとの連携をいかに実現していけるかで、実現可能な範囲が決定される。 さらに、庁内ネットワークを構築する際に、実現を制約する要因がある。まず、制度面では、庁内における各部署間での物理的なネットワークの構築を許容する仕組みの有無が、実現可能な範囲を限定してしまう。あるいは、費用対効果の面から、完全なネットワーク化が、必ずしも有効ではないケースも存在するであろう。

 

 

 

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