f) プロダクトモデルによる承認(船級ルール等の組込み)
(内容)船級ルールを組み込んだ設計ツールの使用等による設計承認の合理化を行う。
(効果)造船所、舶用メーカーにおいては、設計及び承認に関する工数の削減と工期短縮が見込まれ、船級協会においても再入力作業の削減とスピードアップが見込まれる。
2) 設計・生産プロセスの合理化・最適化、プロセス知の共有と分散協調作業
?設計・生産協調
g) OEM生産(舶-舶)
(内容)舶用メーカーが、製品ラインナップを絞って得意な分野の設計・生産に特化する。不足はOEM生産などの提携によって補完する。
(効果)舶用メーカーにおいて経営資源の集約化とスケールメリットによるコスト削効果が見込まれる。
h) 造-舶共同設計、システム部品の設計/生産
(内容)機関室や船橋等におけるシステム、関連する複数の舶用メーカー、もしくは造船所と舶用メーカーの連携による共同設計/生産を行う。
(効果)造船所にとっては設計業務の工数低減や柔軟性の増加が期待される。舶用工業においても、取合いの調整等工数削減が期待される。
i) 船社-造船・舶用工業間の効率的な仕様検討等を可能とする要求・設計情報共有化
(内容)船社、造船所、舶用メーカーを交えた複数関係者による調整作業において、情報共有などにより円滑、効率化を図る。
(効果)仕様変更など設計段階における手戻り作業の工数削減と、品質保持への効果が期待される。
j) 造船CIMと舶用生産システムの連携運用(計画共有、仕様共有等)
(内容)造船CIMと舶用生産システムの連携により、造-舶間における設計情報の一貫性の確保、及び生産プロセスの合理化を図る。
(効果)設計・生産プロセスの合理化により、造船業及び舶用工業において設計におけるコスト削減と工数削減効果が見込まれる。
?生産システムの高度情報化
k) 造船所内(間)の調達情報、機器情報のネットワーク化
(内容)造船所内、又はヤード間における調達品の物流情報及び組立ラインにおける進捗情報の管理
(効果)造船業において、計画的生産による工期短縮とコスト削減効果が見込まれる。