4) 航空輸送事業での情報化の阻害要因/課題
?航空機パーツが大量であり、また、パーツによってエアラインごとに種類、パーツ・ナンバーが異なる。
?すべてのトラブルに完全に対応することは困難。
?情報システムのメンテナンス、バージョンアップ、拡張等、常に研究開発が必要であり、専門のチームが必要。また、設備投資が高く、システムの維持にも費用がかかる。
?航空機メーカー、主要パーツ・サプライヤと確実に情報、データ交換を行える必要がある。
?メンテナンスの熟練エンジニアのノウハウ、技術の知識データベース化が困難な場合がある(現在開発中のメンテナンス端末も、まだ完全な実用化段階には至っていない)。
5) 造船業及び舶用工業への適用のポイント
?保守メンテナンス・サービスでの2つの情報化の流れ
・大手航空会社における保守メンテナンス情報システムの経営・事業システムへの拡大
・中小航空会社等におけるアウトソーシングとそれに対応した情報システムの提供
?基本的な目的はQCD向上にある。
?QCD向上を目指して、膨大なパーツの共有化を熟練エンジニアのノウハウ・知識・技術などの情報蓄積化とその活用が重要となる。