○中小エアライン/地域航空会社での事例
中小エアライン/地域航空会社では、大手エアラインのような大規模な情報システムを構築・保有・運用することが難しいためにアウトソーシングを行っている。このため情報通信会社によりネットワークされているメンテナンス端末などが開発されている。
[開発の目的]
システム開発の目的はメンテナンスや、パーツ補給の効率向上、コスト削減等が主たる要因となっている。また、航空機のメンテナンスでは、熟練エンジニアのもつノウハウが極めて重要であり、こうした熟練エンジニアのノウハウを知識ベースに蓄えたエキスパート・システムを構築することで、メンテナンスの信頼性・効率向上が図られている。
3) 航空輸送事業での情報化の加速要因
?高品質のサービスの提供
航空機運航において高い定時性を確保することで、他社よりも信頼性の高いサービスを提供する。
?メンテナンス性の効率向上
メンテナンス、パーツの確保をより確実に、効率的に行うことを目指す。
?低コスト化
メンテナンス、パーツの確保をより低コストに行うことを目指す。
?メンテナンス能力の向上
熟練メンテナンス・エンジニアのノウハウ、技術力をより簡単に活用できる。
?メンテナンス、パーツ保管の共用化
コスト削減、メンテナンス/パーツ保管をより効果的に行うために、エアライン間で提携が進み、情報システムを介して効率的な体制を構築する。
?情報システムを活用しての事業展開
メンテナンス、パーツ補給の情報システムを利用して、新たな事業展開を図る(情報システムを他社に貸す等)。