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溶接線前後傾斜(θL)に対して、上進溶接と下進溶接の溶接性の比較を行った。図1.9に水平溶接、上進20度および下進20度におけるビード形状の一例を示す。図に見るように下進溶接では特にギャップが大きい場合に溶接ビードが垂れやすく、立板側にアンダカットが発生しやすい傾向にあることが認められる。本実験の結果から溶接線の前後傾斜に対しては上進溶接を採用した。ただし、図1.10に示すように、連続する1本の溶接線に対しては上進振分施工とせず、傾斜が小さい場合(下進5度まで)には下進溶接施工との併用とした。

 

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