(C) 倣い機構部方式の選択
溶接トーチの倣い機構は、最もシンプルな直交2軸のスライドブロックによる方式を選定した。また、溶接トーチ角度は開先に対して常に一定とし、開先ギャップや溶接線傾斜の変化に対する調整は行わない方式とした。倣い機構部の軸構成を図2.12に示す。以後、トーチ高さ方向のスライドブロックをY軸、開先幅方向をX軸と呼ぶ。いずれのスライドブロックも、溶接線倣い制御の精度と応答性を確保するためにTG(タコジェネ)付の直流サーボモータによるフィードバック制御とした。位置検出器にはポテンショメータを採用した。表2.3に各スライドブロックの概略仕様を示す。