アークセンサ演算基板による直接駆動とは、アークセンサ演算用の専用基板からの出力により、直接スライドブロックのモータを駆動する方式である。図2.13に高速回転アーク溶接によるアークセンサ倣い制御のブロック図を示す。倣い制御の実用条件は、X軸およびY軸スライドの軌跡が±0.3mm以内に収まるようにゲイン調整を行った。なお、高速回転アーク法によるアークセンサ信号のサンプリング周期はアーク回転速度と同等であり、数10Hzのオーダーであるので倣いの応答性は実用的に問題はない。
ポテンショメータによる位置制御とは、位置検出用ポテンショメータの出力をモニタし、目標値と一致するようにスライドブロックの位置を制御する方法でいわゆるフィードバック制御である。図2.14に上記制御ブロック図を示す。実際の制御はソフトウェア(シーケンスコントローラ)で行っている。倣いの実用条件は、スライドブロックの軌跡が±0.3