日本財団 図書館


(b) 溶接電極数と溶接材料、溶接裏当て材の選択

曲がりブロックの対象板厚範囲は15〜24mmであるが、現場調査結果では板厚20mm以下が約8割を占めている。1電極1パス施工により施工可能な板厚の上限は12mm程度であるため、実際の工事では多パス(多層盛)溶接となるが、板厚20mm以下であれば2パス施工となる。

この場合1電極2ランよりも、2電極1ラン作業の方が効率的である。したがって、本溶接ロボットの電極数は2電極とした。2電極溶接を一般にタンデム溶接と呼ぶ。図1.4はタンデム溶接の説明図である。なお、後行電極の溶接方法は一般的な直線揺動式のCO2溶接とした。

 

057-1.gif

 

先行電極を高速回転アーク法、後行電極を直線揺動式CO2溶接としたタンデム片面突合せ溶接における最適溶接材料の選定結果を表1.2に示す。以下に、その選定理由について説明する。

 

057-2.gif

 

2電極タンデム溶接における先行電極の溶接ワイヤには、開先のギャップがゼロでしかも開先内に仮付けビードがあっても良好な裏ビードが形成され、溶接品質(特に耐高温割

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION