(b) 溶接電極数と溶接材料、溶接裏当て材の選択
曲がりブロックの対象板厚範囲は15〜24mmであるが、現場調査結果では板厚20mm以下が約8割を占めている。1電極1パス施工により施工可能な板厚の上限は12mm程度であるため、実際の工事では多パス(多層盛)溶接となるが、板厚20mm以下であれば2パス施工となる。
この場合1電極2ランよりも、2電極1ラン作業の方が効率的である。したがって、本溶接ロボットの電極数は2電極とした。2電極溶接を一般にタンデム溶接と呼ぶ。図1.4はタンデム溶接の説明図である。なお、後行電極の溶接方法は一般的な直線揺動式のCO2溶接とした。