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水平姿勢と上進20度傾斜において、従来のストレート運棒の溶接方法と高速回転アーク溶接方法を比較した。実験結果の一例として、板厚19mm、開先ギャップ0mmの継手を同一条件で溶接した結果を図1.3に示す。ストレート運棒の場合、水平姿勢では裏ビードが細く、逆に上進20度傾斜では裏ビードが太くなっているのに対して、高速回転アーク法ではいずれの場合も良好な裏ビードが得られている。また、開先ギャップの変動に対する裕度(適正条件範囲)やアークの安定性も高速回転アーク方が優れていたため、本システムでは溶接プロセスに高速回転アーク溶接法を採用した。

 

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