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溶接施工法はCO2溶接に選定したが、さらにギャップや溶接線傾斜の変動に対して溶接トーチの運捧方法により溶接プロセスの裕度の改善を図ることを目的に高速回転アーク溶接法の適用効果について検討を行った。

図1.1に高速回転アーク法の原理を示す。高速回転アーク溶接法とは当社が独自に開発したGMAWにおけるトーチの運棒方法であり、1秒間に数10回から100回を越える速度で溶接ワイヤを高速回転させながら溶接を行う方法である。図1.2はストレート運棒とのビード形状の比較を模式的に示したものが、この方法ではアークの高速回転によりアークの熱や圧力が分散するため、溶込みの幅が均一に広がり、表ビードもフラットになるため、高電流高速溶接性に優れ、開先ギャップに対する裕度も向上するという特長を有している。

 

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