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第4章 3次元曲がりブロック傾斜シーム片面溶接ロボットの開発

 

1. 傾斜シーム片面溶接方法の選定と設計

 

(a) 溶接方法の選択

傾斜シーム溶接施工法の選定に関する検討結果を表1.1に示す。溶接方法としては、SAW(サブマージアーク溶接)は傾斜溶接への適用限界が低いため、現状のGMAW(ガスメタルアーク溶接)を選定した。また、シールドガスは安価でBH(ブローホール)にも強いCO2ガスを選定した。大板の反転が必要となる両面溶接は、実際の生産工程では効率的ではないことから片面溶接を選定した。開先形状は一般的に片面溶接に使用されるV開先とし、開先角度は標準的な50度とした。また、ルートフェイスもゼロとし、開先ルート部での開先精度にバラツキが出にくい形状とした。また、大板の開先合わせ作業の簡便化を図るために、溶接継手の開先ギャップを標準ゼロとし、継手の拘束はストロングバックを用いずに面内仮付けにより行う方式とした。

 

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