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法がある。表3-4-3に示すように油のくぐり抜けを防止できるオイルフェンスの展張角度は、流速とともに減少するが、進路変更は可能であるため、流向に対して直角に展張することが不可能な場合には、効果的な対応策である。

 

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(4)オイルフェンスの係留

オイルフェンスの性能は、流速に対する最適偏向角度の維持によって発揮されるため、その係留を正しくする必要がある。最適偏向角度を維持しつつ、ポケット部が生じないように滑らかに展張するためには、複数点による係留が必要になる場合が多い。しかしながら複数点係留は練度の高い技術を必要とする作業であり、緊急時には実際でないことが多い。オイルフェンス維持に適する係留設備の選択は、そのときの流速に対する最適偏向角度と海底質に対するアンカーの把駐力(表3-4-4)により選択することができる。海底の底質が砂層や泥層である場合には、ダンフォースタイプアンカー(図3-4-7a)が効果的であるが、岩礁の場合には、フィッシャーマンズタイプ(図3-4-7b)のほうがよい。

 

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