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?遠心分離式

回収装置を前進させる際に生ずる相対流により、装置内に導入した油水に渦流を発生させ、遠心力により油と水を分離する方式である。この遠心力により密度の大きい海水は図3-2-13のサイクロン室周辺部に分離され、回流しつつ下部から排出される。一方、密度の小さな油は中心部に集められポンプ等により回収される。

 

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導入式回収装置の典型的なものの例について表3-2-8に示した。

A/S NOR-MARINE社のOP-SKIMMERは、自走式の可変堰式油回収装置であり、1994年にはEnvironment Canadaによって試験され、満足すべき結果を得ている。またこの装置は、1994年6月30日にノルウェーのクリスチャンサンドで発生した120tの重油流出事故で使用され、油膜厚の厚い状態からSheen状になるまで高効率で稼動した実績がある。

 

 

 

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