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3.2.3 油回収装置

油回収装置は、油回収部、浮体・支持部、回収物を貯蔵設備に送るポンプで構成されている。基本的には、吸引式、付着式及び導入式の3種類に大別される。

 

(1)吸引式油回収装置

流出油をポンプまたは吸気系により、水面から直接、または堰を経て回収する。この方式では油とともに大量の水を回収するが、多量の水により油が流動しやすくなるため高粘度油の回収にも適している。一方、回収物における水の占有率が高いので大容量の貯蔵・分離設備が必要となる。

この方式により流出油を効率よく回収するためには、吸入口位置を油層に追従させる必要がある。この追従性は、峻度が低く、波長の長い波に対してはよいが、波浪や砕波のように峻度の高い波に対しては低下する傾向がある。

吸引式油回収装置には、その吸引方式により主として以下の2種類に大別される。

 

?真空ポンプ式

図3-2-6に示すように、浮体による浮遊式あるいは浮遊堰式の吸入口を流出油と海水の境界面に保持し、これに接続されたホースを介して別のプラットフォームに搭載された真空ポンプにより油水を吸引する方式である。

 

053-1.gif

 

?混気ジェットポンプ式

水面付近に保持した吸入口に混気ジェットポンプにより負圧を生じさせて油水を吸引する方式である(図3-2-7)。

この方式では、ゴミ等、他の夾雑物等によりポンプを損傷する可能性がきわめて低いことに加え、ある程度の大きさの固形浮遊物も同時に回収できることが特徴となっている。

 

 

 

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