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(4)防除実施

外洋における機械的回収については、波高が3mを越える場合は、回収・防除活動は行わず、波高が3m以下の場合には、回収船舶に油回収装置を装備して回収を実施する。外洋における効果的な回収方法としては、分散処理剤散布と現場燃焼双方を実施している。

分散処理剤については、広範囲の海上作業なしで流出油のコントロールが可能な防除方法として認識しており、使用許可については、分散処理剤の使用許可リストを作成して対応している(後出、表3-2-13等)。また、使用条件については、流出後早い段階で油が風化しておらず、かつ、波のエネルギーによる攪拌が期待できる条件を良好とし、重油、風化油、燃料油、暴風時、凪時、また、閉鎖性海域や卵・稚子の育成海域では、分散処理剤の使用を控えるが、総合的な環境回復の観点からは、分散処理剤の毒性よりも処理の有効性を評価している(Gamble,1997)。

現場燃焼については、その使用許可に際し、

 

1)住居地域や環境上敏感な地域から少なくとも3〜10km以上離れていること

2)流出油が燃焼可能な状態であること

3)燃焼がコントロールできること

 

が許可条件として検討される。

燃焼処理有効性については、風速25m/s以下の条件で有効としているが、安定したw/o(water in oil)エマルジョンや油膜厚が薄い(2〜3mm以下)場合、極端な荒天時には効果が薄いものとしている。また、燃焼時に発生する煙の毒性については、火炎の1km以内、上空高度5km以下に逆転層がある場合には注意を要する。さらに燃焼のコントロールを作業実施時の安全事項として重要視しており、現場燃焼実施時には、耐火オイルフェンスの使用、監視員の配置、油以外の可燃物の管理を優先事項としている。

 

 

 

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