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(b)地図重畳表示処理

イメージメモリ(地図メモリ)は図7-6のような複数のプレーンと呼ばれるメモリの階層構造になっており、プレーン毎に色を割り付けることができる。気象画像情報は、この中の1つに描画され、ビデオ発生処理後、データ表示部に地図画像として表示される。

 

181-1.gif

 

(2)トラフィック情報提供

データ処理部では受信したトラフィック情報データから、各機体別に情報を抽出する。トラフィック情報に対地速度、トラック角、昇降率の情報が含まれない機体については、前回受信した情報との差から、擬似的な対地速度、トラック角、昇降率を求める。データ表示部での処理を以下に示す。

 

(a)描画処理

トラフィック情報はイメージメモリ(地図メモリ)上に描画されるが、トラフィック情報は緯度・経度のデータで構成されるので、イメージメモリ(地図メモリ)のどこに描画するかが求まる。最新の緯度・経度情報および過去の緯度・経度情報を直線で結んで表示する。さらにトラフィック情報内の対地速度・トラック角・データ時刻・高度・昇降率から現在時刻での推測位置・推測高度を求め、直線(点線)で描画する。

 

(b)警報音の出力

他機の位置と自機位置との距離、および高度差から近接判定処理を行い、警報音(喚起音)を鳴らす。

 

(3)METAR情報提供

データ処理部では受信したMETAR情報データから、各飛行場別に情報を抽出する。データ表示部ではイメージメモリ(地図メモリ)上に飛行場シンボルを描画する。シンボル描画の際には各飛行場のMETAR情報と、データ表示部内部でもつ飛行場管理番号を結びつけるインデックステーブルを用意しておき、描画処理の際にどの色を使用するかの判定処理を行なった上で描画する。

 

(4)飛行経路情報提供

 

 

 

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