なお、METAR情報の提供は、航空気象通報(METARまたはSPECI)の提供を受ける毎に行われる(METARは毎30分、SPECIは不定期)。
またMETAR情報は、地上側の操作および機上側からのリクエストにより開始、終了の制御が可能である。
METAR情報は、地上側のマップ画面上にもグラフィカルに表示されるほか全METAR情報を一覧形式で画面表示する。
(5)飛行経路情報提供処理
地上側で作成した飛行経路情報を機上側に対して提供し、機上評価装置側でフライトプランとして利用することができる。
機上側に提供される飛行経路情報の内容には、各ウェイポイントの緯度、経度、名称といった基本的な飛行経路情報のほか、地上側から機上側へ簡単な作業指示などを与えるためのコメント情報が付加できる。
飛行経路情報の作成は、地上側のマップ画面上でウェイポイントとする地点をマウスで選択するほか、飛行経路情報の編集領域に対してキーボードで直接ウェイポイントの情報を入力することもできる。なお、一旦作成した飛行経路情報は、ユニークな名称を付けてデータベースに保管し再利用することも可能である。
(6)出発・到着時刻通報受信処理
機上側からの出発時刻通報および到着時刻通報を受信する。
地上側は受信した出発時刻通報、到着時刻通報により各機のフライトの開始、終了を判断するための情報として利用する。
(7)フリーテキスト通信処理
地上側で作成したフリーテキストの送信および機上側で作成したフリーテキストの受信を行う。
フリーテキストの文字数は、空地データリンクの通信プロトコルおよび機上側で使用する装置の制約により、最大160文字までであり、利用可能な文字も表6-5のとおりである。