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(3)気象画像情報提供処理

気象協会より提供される気象画像情報を圧縮テキスト化し、各機に対して送信する。

提供する気象画像としては、種々のものが考えられるが、ここでは日本気象協会が提供する気象画像情報の一つである合成レーダーエコー強度について記述する。実際に利用する気象画像情報については、今後の詳細設計の中で決定していくこととする。

合成レーダーエコー強度情報は、500km四方の領域をカバーし、その領域を東西200×南北200のメッシュに区切り(1メッシュ2.5km四方)、各メッシュ当たり16階調の情報を持ち10分毎に更新される。

このように基となる気象画像情報は非常にデータ量が多いため、そのまま各航空機に提供することはACARSの通信トラフィック上困難である。そこで、機上に提供する気象画像情報は、各メッシュの階調を4階調に省略したうえで、粗いメッシュで全域をカバーする広域情報と、詳細なメッシュで航空機の周辺を提供する狭域情報および、その中間を補完する中域情報に分けて提供する。

 

153-1.gif

 

気象画像情報の提供タイミングは、そのカバーする範囲と航空機の移動距離を考慮して次のように行われる。

 

(a)広域情報の提供

広域情報は、基となる画像全域の情報を機上に提供するもので、機上側では、広範囲の気象状況を把握するために広域マップ表示と重ね合わせて利用する。

 

 

 

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