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5.3.5 トラフィック情報提供

 

「トラフィック情報提供」とは地上評価装置にて入手した他の航空機の位置情報(トラフィック情報)を機上評価装置に送信するものである。機上評価装置では受信したデータから他の航空機の位置を抽出しGPSマップディスプレイ上に表示するとともに、音声警報を利用してパイロットに報知する。

 

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(1)データソース

トラフィック情報は本来、空対空の放送型データリンクで実現されるADS-Bの補完として地上の航空管制レーダーで得られる航空機の位置情報を地上から提供するものである。

しかしACARSは空対地のアドレス指定型データリンクであるため、ADS-Bは実現不可能である。そこで各航空機からの位置通報を直ちに地上評価装置を介して他の航空機に送信することで空対空のADS-Bを模擬することとする。

また評価試験においては実際のレーダー情報を分岐して取り出すことが困難であるため、各航空機からの位置通報をあたかもレーダーからの情報を得られたかのように数機分をまとめて送信し、レーダー情報を模擬することとする。

但し評価試験においてトラフィック情報を生成するために十分な機数が利用できない

 

 

 

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