(1)データソース
METAR(定期航空実況気象通報式)は気象観測が行われる各飛行場について通常30分ごとに情報が更新される。情報は電文形式で出され、観測時刻、風向、風速、視程、現在天気、雲、気温、露点、温度、高度計規定値(QNH)などの情報が含まれる。特に視程・シーリングの情報からパイロットは各飛行場がVMCかIMCかを判断できるため、機上評価装置でグラフィカルな形で表示できれば有効であると考えられる。
またSPECI(指定特別航空気象実況通報式)は定時観測以外で気象現象に一定の重要な変化があった場合の特別観測気象報である。SPECIに含まれる情報の内容はMETARと同様であるため、同じく視程・シーリングの情報が得られる。
METAR/SPECI以外の気象情報としてTAF等の予報気象通報式があるが、小型機の航続距離および運航時間を考慮すると実況に比べて予報情報を飛行中に利用する必要性は小さい。