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以上から試作評価システムで実現を目指すうえで考慮すべき点を表5-1に示す。

 

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ここで機上と地上との間で非定型なテキスト(文字)を送受信するフリーテキスト通信は機上・地上ともニーズが低いが、評価試験を円滑に行うためのツールとして必要であること、またVFR支援試験を行う際に地上評価装置から何らかの非定型文を送信する可能性があることを考慮する必要がある。

また第4章で分析したGPS補強信号の提供については、大型機・小型機を問わず世界的に機能要件が検討されるべきものであるため、本研究においては評価の対象外とする。

詳細設計時には表5-1や試験環境等を考慮して試作評価システムで実現するアプリケーションを絞り込む必要がある。本報告書では試作評価システムにおいて現時点で実現性のある以下のアプリケーションについて基本設計を行う。

・位置情報の通報→「位置通報」

・機体情報の通報→「出発(到着)時刻通報」

・気象情報の提供→「気象画像情報提供」「METAR情報提供」

・トラフィック情報の提供→「トラフィック情報提供」

・飛行経路情報の提供→「飛行経路情報提供」

・フリーテキスト通信→「フリーテキスト通信」

以下では各アプリケーションの概要と特に考慮する必要のある事項を述べる。第6、7章ではここで挙げた検討事項を踏まえて地上評価装置、機上評価装置の基本設計を行う。

 

 

 

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