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4.3 コスト分析

 

本節では、小型機運航支援システムの導入および運用にかかるコストに関する分析方法の検討を行う。分析の対象とするのは、地上支援システム単独のコストではなく、機上システムを含めたトータルコストである。

 

4.3.1 海外調査結果の分析

 

海外調査の対象となった運航支援システムに対し、その構築および運用にかかるコストを表4-10に示す。

 

102-1.gif

 

これらのうち、特にTWIPはもっとも実運用レベルに近いシステムであり、MITがデモンストレーション時の需要をもとにして、ユーザ負担コストの計算を行っている。TWIPでは、機上装置は一般的なACARS装置を流用するため、すでにACARS装置を搭載している航空機には初期導入費用はかからないが、ACARS装置を搭載している小型機は少ないため、一般的には小型機がTWIPのサービスを享受するためには最低240万円程度(1米ドル=120円換算)の初期費用が必要となる。サービス利用料金はARINC利用料金を含めて1メッセージあたり17円〜24円程度である。

 

 

 

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