にデータを送信する意味がない。小型機の運航時間は短いため最低でも10分に1回程度のデータ更新が必要と考えられる。また機上からのPIREPがデータリンクで行われれば鮮度の高い気象情報が頻繁に提供されることになるので、ARNAV社のGeoNetのように気象情報の通報・提供をシステム化することは非常に有効であると考えられる。
4.2.5 トラフィック情報提供
トラフィック情報提供とは自機周辺の飛行空域に対して危険となる可能性のある他機の情報を地上レーダー等から地上局が入手し、データリンクを用いて機上に送信するアプリケーションである。他機の情報が機上で入手できれば、機上ディスプレイ上にシンボル表示したり、音声警報を鳴らしたりすることで、危険を回避することが可能となるだけではなく、他機の対地速度、トラック角および自機からの距離、方位から、衝突に至らない様な処置を余裕を持って行うことができる。
トラフィック情報提供を行っているシステムを表4-8に示す。