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図4-1に示すように、将来的には空地サブネットワークに対してAMSS、VDLおよびSSRモードSを利用してATN上に各アプリケーションが載せられていくこととなると考えられるが、現在のデータリンクシステムの主流はキャラクタ指向のVHFデータリンクシステムであるACARSであり、すでに多くの大型機に対してFANS-1パッケージとして導入されている。このため、将来においてもACARS通信はある程度の割合で残っていくものと考えられる。ACARSは現在のインマルサットのAeroサービスにおいてサポートされているとともに、MTSATにおいてもサポートされる予定である。

また、3章において示したように、米国FAAのACARSによるターミナル気象情報提供システムであるTWIPに対しては、将来ATNへの移行についても十分視野に入れた上で今後の展開を図っていくこととなっている。ARNAV社においてもVDLモード?ヘの移行を考慮した上で、GeoNetを構成するサブシステムの開発に取り組んでいる。今回、導入する小型機運航支援システムを検討していくにあたっても、次世代通信システムへの継続性を考慮に入れた上で実施していく必要がある。

 

 

 

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