(5)表示装置(Airborne Research Prototype)
表示装置およびその設計の特徴は以下の通りである。
・“COCKPIT-DOWN”設計・・・・ATCではなくパイロットのニーズに合う設計
・先進航法アビオニクスとディジタル・データ通信を融合(一体化)したAirborne Research Prototype(ARP)を開発
・ARPにより、航法、セパレーション、航空交通管理などのコックピットの手順を統合する。
表示装置での表示例を図3-21に示す。図の中では、降水分布や落雷位置などの気象画像情報のほか、自機の位置および対地速度や他機の位置などの情報も表示されている。
(6)評価試験
MITRE社は、多目的放送型データリンクの飛行試験を1995年11月からフロリダ州において開始している。この飛行試験では、無線の性能を評価するとともに、提供すべきサービスについての評価も行っている。飛行試験時間は合計で約300時間にのぼる。この評価試験では、6つの放送用トランシーバを用いて、4機の小型機に表示装置を搭載して飛行試験を実施した。
飛行実証したデータ通信の項目は以下の通りである。
? ADS-B with Intent
? ADS-R(Ground-Repeated ADS-B)
? TIS-B and TIS-B with Intent
? FIS-B(Radar,lighting,and METAR/TAF)