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図3-10の例では、ディスプレイにアトランタ空港から50NM以内のレーダーからの気象データが表示されている。TISの警告メッセージが右上角に表示され、パイロットにTISの画面に切り替えるよう促すようになっている。

具体的には、空港またはVORを3文字コードによって呼び出すことによってその周辺気象画像を表示することになるが、3文字コードの入力はキーボードではなく、カーソル操作によって1文字ずつ希望するアルファベットを選択して行う仕組みになっている。

過去の気象データについても4つ前まで表示させることが可能で、それを連続的に動かしていくことによって、気象状態の変化を読み取ることができ、パイロットによる気象の予測に有効である。

機上からの気象のリクエストは、56-bitのモードSダウンリンク標準長メッセージによって地上ステーションに伝達される。このメッセージは専用電話回線でMIT Lincoln Lab.のプロセッサに転送される。返信は専用回線でdata link transmitterに送られ、1280bitのパッケージ(ELM)で機上に送信される。1回のスイープで1パッケージが送信されるが、場合によっては1回のデータ転送を行うのに3

 

 

 

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