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3.2.3 TIS/GWS

 

平成8年度調査研究「簡易運航管理のための小型機搭載用衛星通信・航法装置の開発に関する調査研究(その3)」において、同システムに関するヒアリングが実施されているが、このTIS/GWS(Traffic Information Service/Graphical Weather Service)は小型機運航を支援するための安価で有用なシステムであると考えられたため、今回TWIPと同時にFAA本部において調査を実施した。

以下の記述は、「簡易運航管理のための小型機搭載用衛星通信・航法装置の開発に関する調査研究(その3)」における調査の抜粋に本年度調査団の調査結果を加えたものである。

 

(1)TIS/GWSの概要

TIS/GWS機上装置を搭載したコックピットを図3-9に示す。

 

058-1.gif

 

すでに米国では、25のエンルートモードSセンサーおよび118のターミナルモードSセンサーが国内のほとんどの地域をカバーしている(エンルート200NM、ターミナル100NM)。モードSによるサービス提供はFAAによって無償で行われるため、運航者は低コストでサービスを受けることが可能である。

開発コストは概略100万〜200万ドル程度である。ソフトウェア開発は、主にMITのLincoln Labで行われた。Multifunction Display(MFD)はARNAV社製で、モードSトランスポンダはBendix/King KT70Xを使用している。ソフトウェアはPCMCIAカードに収められており、容易に取り替えが可能な設計となっている。

トランスポンダ、プロセッサ、ディスプレイの合計価格は現在12,000ドル、将

 

 

 

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