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ことになる。これらのデータはD-ATISとして、機上からのリクエストによって提供されるが、ノースウエスト航空の航空機に対しては、地上である一定の条件を超える悪天候が発生した場合に限って、ARINCからノースウエスト航空のホストコンピュータにTWIPデータが送られ、自動で機上に転送される仕組みになっている。

現在の全米におけるTWIPサービス提供空港を図3‐6に示す。

 

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(4)コスト

(2)に記述したように、機上にすでにACARS機器を装備している航空機に対しては、TWIPのサービスを享受するために新たな機器コストは発生しない。TWIPは現在主に大型機向けに開発されており、これはACARS機器を装備している割合の高い大型機の業界においては大きなメリットとなる。現在TWIPのサービスを利用している小型機は多くなく、これらの航空機に対しては現行のACARS機器を使用することに対するメリットはさほど大きくないと考えられる。

TWIPの47サイトのシステム構築費用は290万〜350万ドルにのぼった。これらの維持費用が4万ドル〜11万ドルであることを考えると、デモンストレーション期間と同等のサービスの需要があった場合、1メッセージあたり4セントから10セントの費用がかかることになる。TWIPのサービスを提供するためには、これにARINCのACARS通信費が必要となり、1メッセージあたり10セント程度

 

 

 

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