る。Hawthorne AFSSにおいては、そのポジションによって122.5MHz,122.35MHz,122.4MHz,および122.3MHzの周波数が使い分けられている。
AFSSでは、航空機のフライトプランのベースデータを入力すると、その航空機が飛行するルートに関連する気象データがFSDPSより入手され、出力される仕組みになっている。フライトプランのベースデータを入力してからFSDPSからの気象データの受信を行うまでのレスポンスタイムは1秒以下で、非常に高レスポンスであると感じられた。なお、交信状況については、スーパーバイザ席で常時監視可能な仕組みになっている。なお、Hawthorne AFSSの端末の接続されているFSDPSは、Hawthorne AFSSから数十マイル東に位置するPalmdaleに設置されている。
AFSSでは、この他にもプリフライトブリーフィングの業務も行っているが、フリーダイヤルによるTelephone Information Briefing service(TIBS)が実施されている点が興味深い。TIBSを実施するための録音装置等のシステムは、図2-5に示す運用室の左奥の別室に設けられている。
(5)総括
Hawthorne AFSSでは、特に気象情報の提供に種々の方法を採用しており、本研究において「地上支援システムのあり方」を考えていく上で取り入れていくべき事項を数多く見いだすことができた。これらの事項については本研究における地上支援試作システムにうまく取り入れていく必要があると考えられる。
なお今回のヒアリングは、運用現場を対象としたため、データリンクを利用した運航支援・運航監視等のサービスの提供についての情報を入手することはできなかった。しかし、近い将来データリンクによるサービス提供も行われるであろうことは現場の運用者も認識しており、調査団側から提示した日本のAEISおよび飛行経路情報提供システム(FLIDS)の概要と、今回本委員会において研究しているデータリンクシステムの概要を示したところ、これらのシステムに対して非常に興味を持っていることをうかがい知ることができた。
次にMcMinnville AFSSの調査報告を示す。
(1)概要
今回のヒアリング日時、訪問先等を以下に示す。
・日 時:1997年11月28日
・訪問先:McMinnville AFSS およびHillsboro FBO
・回答者:FAA Mr.Steve Shackelford Hawthorne AFSS
(2)AFSSの概要
・WXやNOTAM等の運航に必要な情報を提供し、ファイルしたフライトプランについてVFRのみ管理し、IFRプランはセンターで管理している。ただし、VFRのフライトプラン提出は任意である。
・レーダーが無いため位置情報を入手していないが、ロストポジション等で位置の