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委嘱された後の活動として、定例相談所の開設に関する広報や地区公民館、女性団体への周知活動等を積極的に実施したことから、当初は相談も女性からの心配ごと的な内容が多かったが、徐々に本来の行政的な事案もみられるようになってきた。

また、市には各種の相談員がおり、なにか横のつながりを持った活動ができれば、いろいろな住民の問題に的確に対応できるのではないかとの観点から、市の担当者や先輩委員の努力により、平成5年10月、各種委員連絡協議会を設立した。

 

その概要は、次のとおりである。

構成員:行政相談委員、人権擁護委員、保護司、民生委員、心配ごと相談員

業務:行政苦情に対する相談、苦情解決と要望の具申、各種委員の連絡協調

活動状況:設立以来10月の行政相談週間に合わせて「なんでも相談所」を開設しているが、平成9年度から、市社会福祉協議会の福祉活動の一環としての「ふれあい福祉相談所」に協力する活動も行っている。

?@ 開設日時 専門相談(行政相談) 毎月第3水曜日午前10時〜午後3時

?A 場所 市老人福祉センター

?B 広報 市の広報紙と一緒に社協作成のチラシを全戸に配布

 

今後の課題としては、従来から行政相談制度が住民にあまり知られていない現状にかんがみ、総務庁のリーフレット等の利用にとどまらず、町内会のことを熟知している区長への周知の強化、また、市商工会の婦人部長である立場を最大限に活用して周知等に心掛けこれまで以上に多くの方々と交流を深め、幅広い委員活動ができるように努力することが必要と思っている。例えば、身近な行政相談事例を掲載したチラシの作成、区長や老人クラブ役員等の自宅訪問を行い、潜在している事例等の掘り起こしなどに取り組んでいきたいと思っている。

 

事例61 白石市における各種相談委員連絡協議会の活動

(宮城県白石市 佐藤きみ子他)

 

宮城県白石市は、人口約4万人の県南地区の中心都市である。

同市では、昭和49年に、各種委員相互の連携を主目的とした「白石市各種相談委員連絡協議会」が設置されている。

同協議会の概要は、次のとおりである。

 

構成 行政相談委員2人、人権擁護委員6人、生活相談員3人、消費生活相談員1人、家庭児童相談員1人、青少年相談員1人及び白石市の関係課長3人 合計17人

事業 毎月15日を定例相談日とし、行政相談委員2人、人権擁護委員及び生活相談員各1人が相談に当たっており、終了後に相談事案を相互に検討し、意見を交換している。

また年2回(原則4月、12月)に全構成員が集まり、年によってテーマ

 

 

 

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