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を設定して研鑽に努めている。

 

同市の各種相談委員連絡協議会は、宮城県内でいち早く結成された組織で、他のモデル、模範となっている。

以前は、秋の行政相談週間中に市内の8つの公民館で合同の巡回相談を開設していたが、相談件数が少なく、ここ2〜3年実施されていないので、今後の課題として新たな活動方法を模索中である。

 

事例62 平塚市の各種委員等連携推進連絡会の活動

(神奈川県平塚市 大久保智治他)

 

神奈川県平塚市は、県の中央南部に位置し、湘南の中核都市であり、人口25万4千余人を擁している。

同市内には5人の行政相談委員が委嘱されており、神奈川事務所が県レベルにおける各種委員等の連携を推進しているのを受けて、平成元年3月、各種委員等が相互に組織的、継続的に連携を図ることにより地域における相談のネットワークを形成し、地域住民が利用しやすい相談制度として行政相談制度のさらなる活性化に寄与することを目的として、連絡会が発足した。

連絡会の活動を通じて、加入各種委員会の活動状況、事案処理の紹介、相談制度のPR、各種委員会の周知方法等の情報交換ができ、相談活動の参考となっている。

連絡会の平成8年度の活動として、次のとおり施設見学会を実施した。

日時 11月4日(木)9:00〜16:00

参加者 平塚市行政相談委員会、同市保護司会、同市人権擁護委員会、同市民生委員児童委員協議会。同市社会福祉協議会、同市自治会連絡協議会等19人

視察先 県立女性センター及び県立総合療育相談センター

 

今後の課題としては、各種委員の合同勉強会等の一層の充実を図るためには、何らかの予算付けが必要である。また、他団体の参加は、役員が中心になりがちであるので、一般委員の参加や幅広い団体の参加などについても検討する必要がある。

 

事例63 各種相談委員による「行政相談懇談会」の設置

(神奈川県秦野市 杉山妙子他)

 

神奈川県秦野市は、県中央部に位置し、人口16万4千人余を擁し、商工業の進展とともに、農業型都市から首都圏近郊の住宅都市として発展しつつある。

市内には行政相談委員3人が委嘱されているが、各種委員の間に以前からあった連携の動きが高まって、平成4年度に委員連絡会が結成され、平成5年度に「行政相談懇談会」と改称して活動することとなった。

同懇談会の平成8年度の活動状況は、次のとおりである。

日時 10月24日(木)10:00〜(於:南公民館会議室)

出席者 行政相談委員3人、人権擁護委員7人、保護司3人、更生保護婦人会2人、婦人会3人、神奈川事務所(来賓)2人、秦野市(事務局)3人 合計23人

内容 意見交換を行い、17件の意見・要望が述べられたほか、行政相談及び行政相談委員制度のビデオを放映し、PRを行った。

 

広く各種委員・団体に対し行政相談及び行政相談委員制度が理解され、PR効果が挙がり、事業を継続的に行うことにより市の補助が得られ、活動しやすくなったが、自治会の協力により回覧板でのPRを図りたいが自治会長の出席について理解を得るに至っていない。

懇談会の開催場所によって出席者数が増減するので、開催地(交通の便が良いところ)が限定されてしまうという問題がある。また、パンフレット、リーフレットの他、広報用品の配布に工夫をすれば一層効果が上がると思われる。

 

 

 

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