針の説明が行われ、区行政を理解する上で参考となっており、三者と区との間の相互理解を深め、行政相談活動の活力源となっている。
事例53 心配ごと相談員との合同研修会の開催
(広島県東広島市 森川和彦他)
広島県東広島市では、「市民相談」として、行政・心配ごと相談、法律相談、母子相談、交通事故相談、人権相談、社会保険相談、教育相談等が幅広く行われているが、行政相談活動を推進する上で、これらの相談にかかわっている相談員と連携して事案の処理や広報活動を行うことが極めて重要であるので、次のような活動を行っている。
?@ 心配ごと相談員、母子相談員との合同研修会
社会福祉協議会が委員の意見を参考に企画し、年2回、それぞれの相談員から1事例合計3事例の発表とそれをもとにした処理の仕方の研究協議を行うとともに、事例に関連して弁護士、生活センター職員等による講話を実施。
?A 人権擁護委員との合同研修会
市の市民生活課が各委員の意見をもとに企画し、年1回、相談業務の実態についての情報交換、事例処理についての意見交換、環境・人権・福祉等の現代的な課題についての学習、市内の各種学習施設の視察等を実施。
市内では、各種相談(委)員の多くは市の中心部で独自の相談活動に携わり、現段階では、横の連携は決して十分とは言えない。今後は他市町の一部にみられるような各種相談委員連絡協議会を設立し、広く情報交換を行いながら、共通課題の検討や広報活動の促進、合同しての移動相談所の開設などに向けて、広域的で組織的な委員相談活動を進めていくことを課題として努力していきたいと考えている。
事例54 人権擁護委員との合同相談及び研修会の実施
(徳島県上板町 坂東義孝)
徳島県上板町は、県の東北部、吉野川平野の中心部に位置し、人口約1万3千人の都市近郊農業の盛んなところである。
行政相談委員の委嘱を受けた当初は、行政相談所は他の相談とは別に開設していたが、各種相談の窓口である町の社会福祉協議会に働きかけて、人権擁護委員との合同で開催することになり、同社協が相談日程表を作成し、町内に周知している。
現在は、毎月第3水曜日の午後1時半から午後4時まで、町の老人福祉センター内の相談所で、社協の心配ごと相談と一緒に、人権擁護委員との合同相談を行っている。
そのほか、年度末には、行政相談委員、民生委員(3人)、人権擁護委員(4人)、教育委員(1人)、調停委員(1人)及び町社協副会長、同事務局長が一堂に会し、講師を招聘