事例40 区内の各学区ごとの行政相談懇談会の開催
(広島県広島市南区 中川章他)
広島市南区は、区内が16学区に分かれ、社会福祉協議会、連合自治会もこの単位で運営されている。
区内の行政相談委員は3人で、毎月1回の区の特別定例相談のほか、管区局の総合相談、行政相談週間中の一日行政人権合同相談や同期間の行政相談懇談会等を実施している。
このうち行政相談懇談会は、平成4年度から実施しており、各学区単位に行政相談についてPRするとともに、出席者から国の行政機関に対する苦情・要望等を聞き、各行政機関に連絡・提言等をして住民に制度の理解を求めている。
この懇談会は、委員3人が管区局行政相談課及び区の地域振興課と協議しながら実施し、これまでに5学区について終えた。
日時 平日午後2時間程度
出席者 各町内会長、各種団体(民生・体育・老人・婦人・小中PTA・公衆衛生・子供会・防犯)の長など約30人
内容 ?@全相協作成の広報用ビデオテープの放映、?A総務庁及び行政相談制度の説明、?B相談委員が扱った事例の説明、?Cその他質疑・意見交換等
対応できなかった問題については、後日詳細に文書で申出者と会長に回答している。
懇談会を開催してみて、行政相談制度の啓発や広報について、出席者に十分理解を得たと思っている。出席者は、学区の役員で、地域のリーダーなので、困っている人に口コミでこのような制度があることを話してもらうとともに、行政相談委員に連絡していただくようお願いしている。懇談会が終わった5学区には連絡網を広げているので、通報してもらったらすぐに伺って処理に当たっている。
事例41 地元町内会長や民生委員等の会合における行政相談懇談会の実施
(広島県福山市 長尾意志松)
平成3年4月に行政相談委員に委嘱されて以来、毎月1回定例相談所を委員単独で開催しているが、これのみでは必ずしも相談件数の増加に結び付かない面がある。
そこで、平成6年頃から毎年度、秋の行政相談週間中に、各種会合の場を活用して行政相談懇談会を開催し、行政相談及び行政相談委員制度の周知並びに行政相談事案の発掘に努めている。
「平成8年度には、各団体が開催する協議会等の場を活用して次のように3回開催した。