内容 行政相談制度及び解決事例の説明を行った後、国に対する要望・苦情等を中心に意見交換を行った。当日は15件の相談があった。
懇談会により、民生児童委員に対する行政相談(制度)の理解を深めることができ、その後民生児童委員から紹介された相談者から照会があるなど地域住民への周知につながっている。今後も参加団体を変えて広く住民に行政相談制度のPRを行う予定である。
事例31 町の区長会の場を利用した行政懇談会の開催
(宮城県三本木町 三浦みどり)
宮城県三本木町は、仙台市の北約30kmの農家とサラリーマン世帯が混在する平地農村地帯にあり、人口約9千人である。
町内では行政相談制度及び行政相談委員のことを知っている住民は少なく、また、平成9年4月に行政相談委員が新規に委嘱されたばかりであるので、委員活動を早期に軌道に乗せるために、まず住民に制度を理解してもらう必要があるが、町内27行政区の区長を通じて周知することが当面、最も効果的であると考えた。
そこで、町の行政相談担当の町民生活課を通じて行政区長会を所管している総務課に、行政区長会を利用した行政懇談会の開催を呼びかけ、協力を要請し実現した。
行政懇談会開催の概要は、次の通りである。
日時 平成9年11月4日(火)11:00〜12:00
参加者 町総務課長・町民生活課長、行政区長26人、行政委員1人、東北管区局職員1人
内容 行政相談制度及び処理事例の説明の後、懇談及び意見・要望等、意見交換
この行政相談懇談会は、住民苦情等を最も身近に把握している集落等の代表である行政区長に行政相談制度を知ってもらうことであり、波及効果が大きく、多大の効果が得られたと考えている。東北管区局においても、今後県内の市町村及び行政相談委員に働きかけて、この上の懇談会等の開催を推進する必要があるとしている。
事例32 町の有識者等との個別訪問懇談の実施
(山形県上山市 鈴木文右エ門他)
山形県上山市は、人口約4万人、蔵王の西麓、温泉と果樹の町であり、歌人斉藤茂吉のふるさとである。
従来、市民の間に行政相談制度及び行政相談委員についての認識は薄く、また、秋の行政相談週間中の巡回相談についても、ポスターや市広報誌、有線放送等による周知を行っても、利用者は多くなかった。