なお、当日の行政相談そのものは少なかったが、制度のPRには適した場であると考えられるので、今後とも推進して行くことを考えている。
(注)県内音羽町の委員からも町のまつりでの「行政相談コーナー」の開設事例報告がある。
事例19 区民まつりに「行政相談コーナー」を開設
(大阪府大阪市浪速区 樫原 實男他)
大阪市内では、毎年9月に各区において区民まつりを実施しており、区役所・地元警察署等の行政機関や社会福祉協議会・行政書士会等の各種団体がテント張りのコーナーを設け、業務のPR等を行っているが、行政相談のコーナーはいずれの区民祭でも開設されていなかった。
浪速区でも他区と同様行政相談コーナーが設けられていなかったが、平成3年に、当時の行政相談委員が区役所と折衝し、浪速区民まつりにおいて行政相談コーナーを設けることとなった。
現在では、毎年の区民まつりに行政相談コーナーを設け、行政相談委員2人が常時駐在して行政相談の受付やリーフレットの配布等を行っている。また、近畿管区局からも職員が応援し相談の受付処理等の支援、協力を行ってもらっている。
事例20 都心に通勤するサラリーマン等のための駅前広場での夜間特設行政相談の開設
(東京都調布市 堀田 正他)
東京都調布市は東京都のほぼ中央にあり、都心への通勤者のベッドタウンとして発展し、流動人口が多い傾向が続いている。
夜間の特設相談所の開設は、昭和59年度の行政相談週間行事として、都心に通勤するサラリーマン等が気楽に立ち寄れるように開設したことに始まる。以後調布市担当の5人(男性3人、女性2人)の行政相談委員が継承して実施している。
平成8年度は、10月16日(水)の午後5時から8時まで、京王線調布駅南口広場にテント張りで開設し、行政相談委員全員のほか市の相談担当職員3人及び関東管区局職員1人が参加し、28件の相談を受け付けた。
行政相談委員は、市政相談員も兼ねて総合相談に参画するとともに定例相談も行っているが、他の相談が充実してきており活動場面は少なくなってきている。しかし、各種の相談活動は昼間の開設であり、夜間の相談は本事業だけであるので、一定の評価を得ているものと自負している。
今後の課題として、まだ多くあると思われる潜在的な苦情・要望等の発掘方法を工夫する