相談日(春・秋の行政相談週間前には委員の顔写真も)を掲載するなどして周知に努めている。
定例相談は行政、民事を含めた総合的な相談所(いわゆる「よろず相談所」)であり、多岐にわたる相談を受けることができることから、住民に大変喜ばれている。
事例8 心配ごと相談委員等との連携による定例・巡回相談の実施
(岡山県新見市 小田 慎之助)
岡山県新見市は、県の北西部に位置し、人口2万6千人弱の南北に細長い地形の市である。
平成元年頃までは、定例相談は特定の場所でしか実施していなかったため、特定の地域の人からの相談に偏っている傾向が見られた。
このため、定例相談所だけでなく巡回相談を数多く実施するとともに、行政相談委員が中心となって、人権擁護委員、心配ごと相談員、児童委員及び婦人相談員と合同で、おおむね隔月に、定例相談所と巡回相談所とを開設している。
定例相談所の場所は、市福祉センターに固定しているが、巡回相談所は、各地区の公民館で開設しており、平成8年度においては、定例及び巡回相談所は合計13回開設している。平成9年度も13回開設する予定である。
近年各種相談窓口が増えたためか、相談件数が伸び悩みの傾向にあるので、定例及び巡回相談所の開設及びPRの方法等について検討しているところである。
事例9 民生・児童委員との合同による定例相談の実施
(広島県東広島市 森川 和彦)
東広島市は、広島大学の移転に伴い、当時の4町が合併して生まれた市であり、当時の人口4万3千人は、現在11万5千人に増加し、環境の変化と多くの新市民の増加等により、生活上の課題も多岐にわたっている。
同市では、4人の行政相談委員が旧町単位に委嘱されており、それぞれの地域で心配ごと相談員(地域内の民生・児童委員代表2人)と合同で、「行政・心配ごと相談」を実施している。
旧西条町地域の場合は、次のように実施している。
(定例相談日 毎月4回(火) 9:00〜16:00 場所 総合福祉センター)
事案処理に当たっては、心配ごと相談委員と連携・協議しながら相談に応じており、定例相談日の広報については、町の広報誌、社会福祉協議会の広報誌(ともに月1回発行)及びローカル情報新聞2社(ともに週1回発行)に掲載してもらっているほか、区長会や各種委員・団体等との会合を利用してPRに努めている。