・ 5総合支所長等(区長は5会場を巡回)
特設相談はPRにも多いに役立つ。区政に関する苦情等は区職員が持ち帰り丁寧に回答してくれる。また、局職員の応援は、事案についての考え方、対応の仕方などその場で指導いただけて有難い。
事例6 老人福祉センターにおける定例相談所の開設
(静岡県蒲原町 櫻井 保子)
静岡県蒲原町では、従来、毎月1回、午前9時から正午まで、町役場の相談室で、法律相談、人権相談と同時に定例の行政相談を行ってきた。このほかに、各種の相談委員が一堂に会して同時開催する年1回の総合相談がある。また、毎年5月と10月には、町役場から遠い地区から順に巡回相談所を設けているが、いずれも相談者は僅かで、収穫ゼロに終わることも珍しくなかった。
この打開策として、町の老人福祉センターでの開設を思いついた。老人福祉センターは、各地区の老人会が順番に毎月1回借り切って、くつろぐこととなっている。
センター職員に相談したところ快諾され、使用予定日等の老人会の情報の提供を受け、地区のリーダーを訪問して趣旨を伝えたところ、当日のプログラムに委員の紹介や制度のPRを入れていただくなど好意的に受け入れられ、当日も、プログラムがカラオケに入った頃から相談者があり、リラックスした雰囲気の中で相談を受けることができた。
毎年このように実施しているが、リラックスした会話が後日のための間接的なPRになるなど、この試みは成功しているものと思っている。
委員として私自身の活動を振り返ってみる時、関係機関の方々、とりわけ町役場の方々のご支援とご協力に支えられていることをつくづくありがたいと思う。
また、委員の活動を理解して積極的に支援の手を差し延べて下さる地域の方々をも忘れてはならないと思う。
事例7 人権擁護委員との合同による定例・巡回相談(総合的な「よろず相談」)の実施
(静岡県函南町 飯塚 貢)
函南町は、伊豆半島東部の玄関口に位置し、熱海・三島・沼津の各市に接していて、都市化の進展により県内の町村では最大の人口を擁している。このような背景から、相談内容は多様化するとともに、件数も逐年増加している。
相談内容の多様化に対応して、毎月15日に実施する定例相談日には、行政相談委員のほか弁護士(偶数月)や人権擁護委員、法務局職員(奇数月)等6人が出席して各種相談に応じている(相談時間は、10時〜15時)。
相談のPRの方法としては、毎年町が作成する住民カレンダー(全戸配布1万2千世帯)に年間の相談日を掲載するとともに、毎月2回(10日、25日)発行の広報「函南」にも