日本財団 図書館


(3)軌道

基地内軌道は本線より低いランクのものとする

レール      45kg/m

枕木      1200本/km

ファスニング  パンドールタイプ

バラスト    主本線と同じ

 

(4)分岐機

全部の分岐器は8#片開きとする。

 

(5)電気設備

車両基地内の第三軌条の長さは、Phase 1では、5.8kmとした。第三軌条は、検修庫の一部には設備しない。

車両基地内の照明設備や工場内の機器の電源は、基地に設けた電気室から配電する。基地の電気室は、本線の高圧配電線とは別回線で変電所から高圧電力の供給を受け、低圧に変圧する変圧器と遮断器を設ける。

配電設備のコストは、日本の6kV配電設備を例に算出した。

車両基地内の第三軌条には、本線から分岐した直流750Vをき電する。基地内の運転とき電設備の保守のために、本線からの分岐点に断路器を設ける。

 

(6)信号設備

本線と車両基地(出発線及び到着線)間の車両の運転は自動閉塞方式とし、指令所からの制御を可能とする。必要に応じ、車両基地内の制御卓からも制御できるものとするが、これらの出発線/到着線と留置線間及び留置線相互間の車両運行は入換信号機により誘導する。

本線分岐点の転轍機は本線と同タイプの電気転轍機を採用するが、車両基地内は外部鎖錠付の転轍機を採用する。

これら車両基地内の運行保安は連動装置により確保する。

 

(7)通信設備

車両基地内には本線の連動駅と同様な通信設備を設置し、車両基地の運転取扱者は入出庫する車両の乗務員と連絡は無線電話によるものとする。又、車両基地内の車両運転手及び構内作業員とは携帯用電話により連絡をするものとする。

 

(8)指令所

列車制御装置、電力制御装置、信号・通信制御装置及び業務管理用装置等の中央制御装置は車両基地の管理棟に設置される。関連建屋の工事費のみが、車両基地設備費として計上してある。

 

9.2.5 車両

 

9.2.5.1 車両のコストの考え方

 

表7.1-1に車両の仕様を示す。(Appendix7.1-1参照)

バンガロールの車両は15mボデイを連接した30mの車両であることからコストは通常のヘビーレール地下鉄用車両の資料より推定する。車体および艤装はヘビーレール車両の2倍と仮定し、台車は3台車としそのうち2台車を電動台車とする。制御装置はVVVFとし、2モーター制御とする。空調は16m車両の規模の装置の2倍と仮定しそのための電源装置やその他の補助電源装置も同程度とする。すべて車両は日本で生産しバンガロールへ搬送されるものとし輸送費用や輸出に関わる保険等の費用を見込む。

地下鉄用車両との細部にわたる仕様等の違いを考慮して減額する。

なおATCおよび無線装置の費用はSystemの項で見積るため車両の中には加えていない。予備品の費用として2.7%を加算する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION