又UBTSLによるコストは全て単線並列型式を前提に算出してあるため,コスト・レビューもそれに倣って算出したが場合によっては複線桁を使用することも想定されている。
施工方法はインド国ではIncremental Launching Girder System工法(以下ILGS工法と略称する。我国ではブロック工法と呼称する。)と呼称する工法であって,製作基地においてPC橋梁を幅3m-4mのSegment毎に分割・製作して,それを架設位置まで運搬して,現地でポストテンション方式により締結・完成させる工法で,一括製作よりも大具に工場製作が可能で品賞費理に優れて経済的で架設設備が小規模な面にメリットがあるが,最後のポストテンションによる締結には,極めて高度の技術が必要とされる。そしてこのポストテンション方式には特許期間内のドイツの技術がを導入される。
本LRTの建設評価調査のためにバンガロール市内のMysore街路において,この11LGS工法で建設しているSirsi Circle-Town Hall Flyover Construction Work(延長2.5km,以下SCTH Flyover CWと略称する)を視察・調査する機会を得た。
ここで大型建設機械の調達と上記特許技術を除いては,要員・技術共インド国内で調達可能なことを確認した。
又現地の地形等によりこれらの標準設計に依らない特別構造(立体交差)が8個所想定されている。
(4)駅・停車場(Appendix6.2-1,2,3)
駅.停車場の立体的な型式には,プラットフォームとコンコースの位置関係によってUnderslung型式,overslung型式及びコンコースが地平に位置するAI-Grade型式の3型式があるが,今回の第1期においては全てUnderslung型式となっている。
プラットフォームと軌道線の平面的な位置関係は,プラットフォームを上下線で囲むセンタープラットフォーム(日本では島式フォームと呼称する)となっている。又基本的な諸元はブラットフオームの長さは将来的な4両列車に対応できるように125mで幅は6.1mであり,かつブラットフオーム中心部の横幅12m,縦長25mの範囲を屋根で覆うこととしている。中2階のコンコースは各種の駅設備が配置できるように約700m2の広さとなっている。
(5)インド・バンガロール市周辺における鉄道建設技術について
本LRTの建設評価調査のために近隣Mumbai市にてKonkan Railwayの鉄道新線建設の概要と,バンガロール市内・MySore街路においてI LGS工法で建設しているSCTH Flyover CWを視察し調査した。この結果現状のインド南部の鉄道建設技術について,日本との比較による特徴面を下記に示す。
(a)設計・管理基準には国内基準と外国基準が併用されている。
なお当LRTでは国内基準として,NBC 1(National Building Code of India),国際基準としてISO(lnternationI Standards organization)を使用すると共に,外国基準には米国のANSI(American National Steel Institute),AC 1(American Concrete