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(a)LRT

Bangalore Elevated Rail Transit SystemはLRTと称しているが、その仕様はHeavyRailとほとんど変わらない。LRTとしての特徴はまず道路を最大限利用するため曲線の最小半径が50mであることが上げられる。また車両は連接車1両単位で構成されており需要に応じて連結する車両数を増やすシステムとなっている。

(b)連接車

曲線通過を容易にするため連接構造としているが通常の構造であっても台車中心間距離が小さい車両を連結しても解決出来る。してがっていろいろな面から検討する必要があると思われる。

(c)列車の構成

連接車一両を単位として増結するシステムは合理的な面もあるが連結開放を必要とし事故や故障の発生が増加したり人手がかかるデメリットもある。当初は2両編成を想定していることから固定編成とし需要に応じて固定編成の連結両数を増やすことも考えられる。

(d)運転室

1両に2個所運転室を持つ構造となっているが、製造コストおよび保守コストの上昇を避けるため、また故障発生の可能性を持つ装置を減らすために可能ならば運転室は少ない方がよい。

(e)車幅

輸送力を増やすためには1列車の乗車人員を増やすか単位時間当たりの通過列車数を増やす必要がある。1列車の乗車人員を増やすには1両当たりの乗車人員を増やすか連結両数を増やさねばならない。車幅を広げることは1両当たりの乗車人員を増やすことになるが、車両の構造上およびコスト上で問題はないと思われる。特に地下鉄のようにトンネルの断面を最小限とするような制約がある場合を除いて輸送力を大きく設定した方が得策であると思われる。

(f)車両の向き

車両の向きについては車両基地の中の配線が方向転換を可能な形状となっていることから営業線において逆方向でも走行可能な車両でなければならない。保安装置や通信装置あるいは情報伝達等の設計に注意が必要と思われる。

 

7.7.2 車輌基地

 

(1)車両基地の配置

車両基地は当初はBnnamangalaが建設されその後続いてYashwantpur,

Kacharakanahally,Konankunteの各基地が建設される予定である。しかしその建設

 

 

 

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