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である。

 

遠方監視制御装置は、SCADAシステムのように実績のある設備が保守の負担を軽減する。その他の各種の機器類も使用経験の多い機器を採用することが事故も少なく保守上好ましい。

 

7.6.2 第三軌条

 

第三軌条を保守する上で主に以下の点を考慮する。

(1)プラットホーム等の列車停止位置が一定で常に集電靴の位置も同じ区間または力行区間では,摺動面が凹凸に変形する異常摩耗が発生しやすいめ,定期的な摩耗量測定による管理態勢を考慮する。

(2)エンドアプローチ及びサイドインクラインは,集電靴の衝撃やアークによる摩耗で摺動面が凹凸に変形する。これにより集電靴が跳躍し,車両集電装置の故障や防護板への集電靴の衝突が発生しやすいため,特に高速走行区間では,摩耗の進行度合いを管理できるよう考慮する。

(3)第三軌条の摺動面と走行レール面との相対関係は,枕木の沈下等により不安定となるため,確実な支持の確保を含めて,高さ調整をできる構造とする。

 

7.6.3 信号通信

 

信号・通信装置は信頼性は高く、構成部品及び素子も可能なかぎり交換が容易に設計され保守性が良く、故障診断システムも備えられている。

主要な制御装置は動作状態や故障状況が判断できるようにモジュール毎にLED表示灯を装備している。

CTCシステム、連動装置及び旅客サービス装置の主要設備はコンピュータを備えた操作卓が有り、VDU及びキーボードを使用して、保守や故障診断を行えるようになっている。

 

7.7 コメント

 

7.7.1 車両

 

車両の構成について

 

 

 

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