提とした。
基地局アンテナの利得、高さ及び設置場所については、全ELRT区間及び全車輌基地との交信を前提にして、将来の都市計画を配慮して、Phase1工事実施に先立ち、決定されなければならない。
(c)旅客案内放送設備
旅客サービス放送は各駅のホーム及びコンコースにいるELRT利用客に列車の接近や到着及び出発等の案内放送、並びに、火災や地震等の非常事態が発生した場合に非常放送を行うものとする。指令所から録音音声を放送したり、指令者が割り込み放送をすることが可能なシステムとする。又、中央装置が故障の場合には各駅において、これらの案内放送ができるシステム構成が望まれる。
Phase1においては、中央制御装置はPhase1の対象駅及び車両基地のみをサービスエリアの対象とするが、制御装置の機能・容量は最終ステージ段階のELRT全路線を包括できるシステムとする。
(d)CCTV設備
監視用テレビジョン装置は各駅務室でプラットフォームやコンコースでの利用客の動向を監視すると共に、列車運転手が乗客の乗降状況を確認するために各駅に設置される。又、車両基地内の車両の流れを監視するためににも、CCTV装置が設置される。
これらの映像は指令所において、ELRT全域の映像を切り替えにより、希望の画像を監視することが出来、又、録画も可能なシステムとする。但し、車両基地内の映像については、車両基地内の到着線及び出発線上の車両のみ中央にて監視・録画できるシステムとする。
Phase1においては、中央装置のモニター設備はPhase1の対象駅及び車両基地のみを監視できるシステムとするが、制御装置及び切替装置については機能及び収納スペース等はELRT全路線及び全車両基地の制御を配慮するものとする。
(e)情報伝送路
ELRT全線の情報伝送の幹線ネットワークは光搬送装置により構成されるが、Phase1で計画する伝送路には、Red LineのNavarang Junction以北及びDomlur駅以南、Green LineのMysore Road駅以南の路線延伸に伴う関連設備の追加に要する回線数の確保と共に、将来計画用に指令所からHudson Circle駅間にはBlue Line専用の光ケーブル、Mayo Hall駅間にはYellow Line専用の光ケーブルをPhase1で布設する計画である。
更に、Phase1で設置されるPCM端局装置の機器や構成部品については、最終ステージにおいては、構成部品やシートの増設のみで、端局装置を改修すること無く、全ての運用サービスに対応できるものとする。