7.3.3 通信システム計画
(1)旅客サービス設備の対象
ELRTにおける旅客サービス設備としては信号システムで計画される列車案内表示盤の他に旅客案内放送設備及び利用客の安全監視、運行状況監視、犯罪や駅施設の防犯を目的とするCCTV装置を設備するものとする。
(2)情報伝送ネットワーク
ELRTの運行制御・監視、旅客サービス及び業務連絡に供する情報伝送システムは伝送回線構成を含めて、制御機器や伝送機器の故障等により指令所からの制御・監視が不能となった場合においても、列車番号処理装置、運転指令、旅客案内放送及びCCTV設備等のサブシステムについては、可能な限り、連動駅のを含む制御範囲をブロックとしてローカルで制御が可能な伝送ネーットワーク構成とする。
(3)他系統の電気設備とのインターフェース
下記システムについては、本体設備はそれぞれの電気部門で計画・施工されるが、伝送路を含む伝送システムについては通信システムの計画範囲としている。
(a)変電システム:遠隔制御装置
各変電所及び指令所間のSCADAシステムの伝送回線
(b)信号システム:CTC装置
各CTC駅装置及び指令所間のCTCシステムの伝送回線
(c)AFC(Automatic Fare Collection)システム
各駅及び指令所間の伝送回線
(4)通信システムの主要設備
(a)電話設備
Phase1においては、指令所、車輌基地及び鉄道管理所にPABX設備を設置し、これらの施設、各駅及び変電所に自動電話器を設置する。尚、ダイヤ乱れ時における速やかなダイヤ復旧やダイヤ変更指示等を行う為に、指令所〜連動駅間に指令用直通電話、更に、信号システム故障時にも列車運行を確保する為に各駅及び車両基地に運転連絡用直通電話を設備し隣接駅との通話を可能とする。
(b)無線設備
将来的には、指令所からELRT全路線との無線連絡網の構築を前提として、Phase1では指令所、車輌基地及びPhase1区間を連続して通話が可能になるように基地局を設置し、指令所の運転指令者と運転手、携帯無線機を携行した保守要員との通話を可能とする。周波数帯は監督庁の許可によるが、800Mhz帯を前