るが、設計に際しては、保守性の面より、汎用性のあるELDを使用したグラフィック方式も比較検討することが望まれる。
(b)列車番号処理装置
列車番号処理装置はCTC制御範囲内の全列車番号を監視できるものとし、列車番号は入力されたダイヤ、設定進路及び軌道回路の列車検知情報により追跡管理される。ダイヤ変更及び車輌故障に伴う車両運用変更時には指令所の運転指令者により列車番号の変更を行う。又、車輌基地及び連動駅においても、指令所の運転指令者の承認により、列車番号の入力・修正が可能なシステムとする。
CTC中央装置が故障の場合、連動駅に設置される列車番号駅装置により、管轄制御エリア内の列車番号の制御・監視が可能なシステムとする。
(c)連動装置
連動装置は電子連動装置を想定しているが、耐雷性、BMRTLの保守体制及び予備品調達の容易性を考慮して、継電連動装置の採用も検討する必要がある。
Phase1において、下記の駅及び車輌基地に連動装置を設置する計画である。
(d)ATP装置
ATP装置は地上装置と車上装置から構成され、運転室に許容走行速度を示すと共に、運転手が許容速度を超過して走行した場合には自動的に制動がかかるシステムとし、このATP機能は逆線運転時にも正常に動作するシステムとする。
地上装置と車上装置間の情報伝送は地上コイルと車上アンテナによる地点情報伝送システムを想定している。
(e)その他
信号システムを構成する機器類には、他に地上信号機、電気転轍機、軌道回路装置、電源装置及びケーブル類があるが、これらについては、在来鉄道に採用されている汎用の機器・材料の使用を前提としている。