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第6章 ガイドウェイ,駅・停車場と軌道の計画

 

6.1 ガイドウエイの計画

 

6.1.1 ガイドウエイの設計コンセプト

 

LRTのガイドウエイの基本構造型式としては,立体的な設置位置として,高架型式・盛土型式・地平型式そして地下型式の4タイプがある。それぞれの特徴は下記の通り

 

(1)地平型式の場合

LRTを街路の地平上に置くことは早くもなく効率的でもなくて,現在のバスシステムを二重につくることに過ぎない。そして既存街路の空間をさえざることになってしまい交通混雑を更に増すことになる。

(2)盛土型式の場合

地平型式の場合と同様な理由に加えて,アクシデントが発生しやすくなる。

(3)地下型式の場合

地下型式の場合は地上交通に与える彰警の面では高架型式の場合と同様の利点があるが,地下型式は3倍のコストを必要とする。

更に建設するのに多くの年月を必要として,その間は地上の交通をストップさせねばならない。間隔を短く設置する停車場では,各駅ともすくなくとも1年の時間がかかる。全線にわたり地下の各種の電気や排水その他多くの配管を移設しなければならない。

そして通常の地下鉄の場合と違って当市の地質が地下鉄に向いていない。

(4)高架型式の場合

上述したように発展し続ける当市にとっては,高架型式が柔軟で都市の成長を支える最適な型式である。

 

従ってバンガロール市LRTガイドウエイの基本形式として高架型式を決定した。

 

なおガイドウェイの中には緊急時以外は一般者を立入りさせないとの原則があるが,Yellow Lineの郊外のNagavara地区では,当線は現在建設中の州道沿いに位置することで計画されているが,ここは現在未開発地区でもあり用地制約も無いので地平型式で計画されよう。

何故なら当国では沿線住民が無差別に線路を横断する傾向があり,当LRTのように特に第三軌条方式ではそれに接触する危険性があるが,当地城では線路北側が湖なので,その危険も無い。

 

 

 

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