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この中でPhase 1ではGreen LineのMysore Road駅を起点としてGreen Lineを北上してNavarang JunctionからRed Lineを東に走り都心域(BUA)を通過してDomlur駅を終点とする全長25.9kmとした。

残りをPhase 2としている。

 

3.2.4. コメント

 

1)バンガロール市の全路線が完成すると,日本の鉄道ネットワークのほぼ形成されている大都市に劣らない強力な鉄道ネットワークが形成されることとなる。

当ネットワーク完成の脇には,LRT建設の目的として多方面で記述されているように交通面・都市経済機能・環境面など多様な分野で,発展し続けるGarden City・バンガロールの将来に寄与することであらう。

(2)LRTの立地街路の街路幅について,郊外の100 Feet RoadやRing Roadは広いが,都心に入ると全体的に街路幅がやや狭いことに留意しなければいけない。

別述するように桁の支持構造は,街路幅が12m以上では街路中央にT型橋脚とし12m以下では門型ラーメン橋脚として計画されているが,いずれにせよ全線横幅8mの桁が覆うこととなって,街路幅が小さい場合にはガイドウエイ下が日陰となったり自動車の排気ガスが拡散せず、従ってガイドウエイ直下や両隣に生活空間としてネガチブなインパクトを与えるかもしれない。

従ってLRTの開業後は,交通政策的にガイドウエイ下の特定の車種の自動車通行に制限を加える,或いは沿線に駐車場を設置すること、また都市計画で街路幅拡張の検討も同時に実施すべきであろう。更にLRT第一期開業の経営動向を踏まえ、環境的な視点に立ってLRTの地下化の可能性についても検討されることが望まれる。

 

3.3 プロジェクト設計上のいくつかの要求事項についてのコメント

 

UBTSLによる”Performance Requirement for Bangalore Elevated Rail Transit System,October 1997”(以下PR for BERTSと呼ぶ)は発展国における都市鉄道に必要な重要な要求事項を包含している。ここではその要求事項のいくつかについてコメントを述べる。

 

(1)ガイドウエイ、駅、建物等について設計上美観を考慮することが重要事項として要求されている。全てのガイドウエイは高架であり、道路の中央に建設されるので、

 

 

 

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